11. 淋菌性膣炎
黄色ないし緑白色の帯下がある。膣部内は発赤、腫脹の炎症状態となり、かなり痛みを伴うことが多い。
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作成日2016/04/26
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黄色ないし緑白色の帯下がある。膣部内は発赤、腫脹の炎症状態となり、かなり痛みを伴うことが多い。
白い粘液性の帯下があり、軽い痒みを伴う。自覚症状は弱いが、菌が上行性に向かうと子宮頸管炎、卵管炎を惹起する。
カンジダに起因する膣外陰炎である。帯下、外陰部掻痒感、灼熱感を訴えることが多い。膣外陰部の発赤、腫脹がみられる。白色粒状ないし苔状、チーズ状の帯下の付着がみられる。外陰部はしばしば赤レンガ様外陰炎を呈する。
膣トリコモナス原虫によりおこる膣炎である。帯下と掻痒感を訴える場合が多い。膣内容は黄色から膿性泡沫状で、膣粘膜の発赤、充血を認める。性感染症の一種でもあるが、男性は無症状のことが多い。
梅毒の症状、そして検査と進んできましたが今回は、いよいよその治療法ということになります。
梅毒の治療は、基本的にペニシリンの内服によって行われます。
ペニシリン系の抗生物質は、誕生してからかなりの年月が経ち耐性菌も数多く、性感染症をはじめ疾病の治療にはあまり用いられなくなっていますが、梅毒トレポネーマには、絶大な力を持っているので第一選択薬として選ばれます。
ただ、ペニシリン系の抗生物質はアレルギーも多いので、この場合は、ミノマイシンやアセチルスピラマイシンを投与します。
ペニシリンがどのくらい強力な力を持っているかというと、服用して1日目か2日目に、38℃以上の発熱、頭痛、筋肉痛などの症状がでることがあります。
これは、ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応といって、梅毒トレポネーマがペニシリンによって大量に死滅・破壊されて、細菌内部の毒素が血液に混入するために起きると考えられています。
一過性のものなので、鎮痛解熱剤の投与によって症状を抑えることもあります。
これは、ペニシリン系の抗生物質に特有のもので、セフェム系、ミノマイシンなど他の抗生物質では起きません。
また、クラミジアの治療に使われるクラビット、オゼックスなどのニューキノロン系抗菌薬やジスロマックは梅毒トレポネーマには効力がありません。
それでは、どのくらいの薬を服用するのでしょうか?
第一期、性器に初期硬結や硬性下疳ができた時期は4週間
第二期、掌や足、全身に発疹ができたり、扁平コンジローマができた時期は8週間
これ以降や感染の時期が不明なときは、12週間とされていますが、実際には、検査の値を見ながら決めていきます。
RPR法が8倍以下になると、治癒ということになります。
TPHA法(あるいはFTA-ABS法)は、必ずしも値が低下するということはなく一定の値に留まってしまうことがあります。
治療が終わっても、年に2,3回定期的に検査をしていくことも大切です。
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性交による感染から7~14日に陰部疱疹に似た粟粒状のびらんが単発するが、自覚症状はない。このびらんは、男性では冠状溝、包皮内に、女性では大小陰唇、膣口、膣壁などに発生する。びらん発生後1~2週頃、発熱など全身症状が生じる
カンジダに起因する膣外陰炎である。帯下、外陰部掻痒感、灼熱感を訴えることが多い。膣外陰部の発赤、腫脹がみられる。白色粒状ないし苔状、チーズ状の帯下の付着がみられる。外陰部はしばしば赤レンガ様外陰炎を呈する。
軟性下疳菌を病原体とする性病である。感染すると2・3日後、遅くとも7日後に感染部位にアズキ大までの小丘疹が発生し潰瘍となる。自発痛、圧痛を伴う。男性では冠状溝、亀頭に、女性では大小陰唇、膣口、尿道口に好発する。
性交による接触感染。自覚症状はないが、性病の中で一番再発しやすい。潜伏期間は平均3ヶ月である。好発部位は陰茎冠状溝、包皮、大小陰唇、肛門周囲である。粟粒大から指頭大までの大きさで、表面は乳頭状に増殖し鶏冠状、花野菜状を呈し、弾性軟で融合傾向が強い。
毛ジラミは陰毛に生息し、毛根部に寄生する。その付近で1日に数回吸血する。毛ジラミの排泄物が下着に付着して気づくことが多い。
白い粘液性の帯下があり、軽い痒みを伴う。自覚症状は弱いが、菌が上行性に向かうと子宮頸管炎、卵管炎を惹起する。
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