梅毒の感染が急速に広まってきた原因のひとつに何か症状がでても、痛みや痒みを伴わないという事があるります。
淋病は、男性では大量の膿が尿道から出て強烈な痛みがあります。ヘルペスでは性器に水疱ができてこれも痛みが伴います。
梅毒に感染すると、3週間ほどして性器に小豆くらいの大きさで硬いしこりのようなものが現れます。
しばらくすると、このしこりが崩れて潰瘍のようになります。
このあとに、そけい部リンパ節(足の付け根のリンパ腺)が腫れてきます。
このしこりも潰瘍もリンパ腺が腫れるのもすべて痛みはなく、3週間ほどで症状は自然に消えていきます。
しかし梅毒はこれで治ってしまったわけでは、もちろんありません。
ここまでは感染の原因菌であるトレポネーマは、感染した所に留まってますがここから全身に広がって、新たな症状が現れてきます。